飲食店で素敵な店長になるために本を読もう

思っている以上に大変な仕事。それは飲食店の店長。店を預かり、そして、従業員たちの生活も預かっている立場にあるプレッシャーの毎日。その負荷を軽減させる、又は取り除くことは出来ていますか?狭い自分の視野だけで解決しようと行き詰った時は読書が手助けになりますよ!

店長に読んでもらいたい!田中角栄・相手の心をつかむの感想・レビュー!

一国の主であります、お店の店長!!

飲食店、アパレル、スーパーなど、お店には必ず店長がいます。 店長はその店で一番偉い存在。

その権力を傘に着て

「なまける人」

もいれば、

「立場に関係なく頑張る人」

「人を使いこなすことが出来ずに悩む人」

このような方も多いかと思います。

 

店長になると、業務より人の使いこなしに悩むことが多いのではないでしょうか? もし、そこに悩むことがなければ、店長としてこれほど楽なことはございません。 

たまに、KYな人もいるので、そのような天然の方も店長向きなのかな・・・細かいことを気にし過ぎるのもよくはないですよ。

 

そんな中で勧めたいのが

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田中角栄・相手の心をつかむ「人たらし」金銭哲学/向谷匡史

・・・人の心の掴み方のヒントがここにあるかもしれません♪

 

 

規模は違うが学べることは多数ある!

何も比べようとは思っていません。その理由は没してもなお人気が高い64,65代総理大臣・田中角栄。 人を惹きつける話し方、議員立法を100以上成立させる行動力、心をつかむ気配り等々。 一般人に日本一だったカリスマ性は真似できませんが、勉強になることは数多くあります。

 

本のタイトルに金銭哲学とあるのですが、金を使うにも信用がないと相手を取り込めません。知らない人から、いきなり10万円渡されたって、喜ぶというより疑いのほうが強まりますよね。 

なにが言いたいかというと、角栄は金も使っていたが、それ以上に人として信用を築きあげていたということ。お金は見えるが、信用は実体がない。だからこそ、信頼を得る為に日々、努力を重ねていたのですね。

 

「信用とは、約束を徹底して守ることだ。約束の一つひとつを守り、それが積み重なった先に、「あの人のいうことなら大丈夫」という全幅の信頼が置かれるのだ」(P34)

 

店でも、約束をしたのなら、それを必ず守るべき。一度でも破ったならば、信頼関係が崩れるかもしれません。言い訳はいりません。

 

 

やるときはやる。やらないときはやらない。

上からの命令でやらなくてもいいことを、やらされることもあるでしょう。しかし企業というのは、どこか非効率は部分を持っているもの。規模が大きければ大きいほど、100%効率的なシステムというのはありません。 

だから、決められていることはやる。どーしても意味のないことだったらやらない・・・グダグダ悩む暇があったらこれでいいのではないでしょうか?

 

 

それと、作中で

「蛇の生殺しはするな!」(P40)

とあるのですが、出来そうもないことだったらキッパリと断ること! 変な期待を持たせて、断るのは最低です。もし、アナタが仕事の出来る男だったら、告白されることもあるでしょう。

立場上、断ることにしたくても今後の仕事に支障が出る・・・そんなことを思っていると相手に失礼です。 無理な場合はキッパリと断る。 そうすることで、相手も次に行ける。変に期待を持たせるな! 恋愛に限らず、期待を持たせてから断ることは一番、相手が辛い思いをしますよ。

 

いい店を作るには、気持ちよく走らせてやれ! 

 最後になりますが、田中角栄は官僚のことを「サラブレッド」に例えています。騎手は自分で走るわけではなく、実際に走るのはサラブレッド。

そして、勝負に勝つためには

「馬の能力を引き出す」

ことが大切です。 気持ちよく走ってもらわないと能力を発揮できない。言いたいことはわかりますよね。忙しい時に騎手がカリカリしていては、馬は気持ちよく走ることが出来ません。

「器の小さい男」

とレッテルを貼られる前に、いかに気持ちよく走ってもらえるかを考えていきましょう。 

 

 

個人的にすごく楽しめた一冊。時間を見つけて読んでみて下さいね!